新興国通貨と言えばトルコリラが真っ先に浮かびますが、トルコリラを買って儲かったのは大昔の話です。
羽振りが良かったのは2008年9月頃までで、その後アメリカのサブプライム問題やリーマンショックで一気に暴落しました。
2020年8月時点では14円台へと突入して史上最安値を更新し続けています。
追記:2021年5月時点では13円台に突入しています。
僕の場合は2008年からトルコリラを保有して13年の長い付き合いになります、最初の頃は含み益がありましたが今現在は300万円の損失が出ています。
「もう底でこれ以上下がらないでしょう、これから為替が上がってくるよ!」と毎年自分に言い聞かせていますが、そんな事などお構いなしにトルコリラは暴落を続けていきました。
サブプライム問題やリーマンショックを簡単に解説
2007年にアメリカの低所得者向けローンの「サブプライムローン」が不良債権化となり、「サブプライムローン」を買い取って証券化したリーマン・ブラザーズの経営が一気に悪化しました。
その結果2008年9月15日にアメリカの投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が負債総額は6000億ドルで経営破綻しました。
リーマン・ブラザーズが経営破綻したことにより世界中に金融危機が蔓延したことを「リーマンショック」と呼んでいます。
トルコリラの暴落ぶりがエグい
2008年の9月初めは91円もあったトルコリラの為替ですが、リーマンショックが起こってたったの1か月半で63円まで下落しました。
イカ郎
その後は見事な右肩下がりで2020年11月には最安値の11円台に突入、2021年5月時点で13円台となっています。
リラ暴落と政策金利低下でスワップポイントは雀の涙状態
サブプライム問題以前のトルコリラの1日のスワップポイントは1万通貨で約400円という超破格の金額でした。
2008年8月のトルコの政策金利16.75%から日本の政策金利0.5%を引くと16.25%になります。
この16.25%を当時のトルコリラ1万通貨のポジション92円×1万通貨に掛けてやると、16.25%×920,000円=149,500円になります。
この149,500円は1年間の総スワップポイントなので365で割ってやると1日約410円です。
現在のスワップポイントは約68円
2021年5月時点でのトルコリラの1日のスワップポイントを計算してみましょう。
(トルコ政策金利19.0%-日本政策金利マイナス0.1%)×トルコリラ1万通貨のポジション131,000円=25,021円、25,021円÷365日=68円。
今現在のトルコリラの1日のスワップポイントは約68円となっています。
トルコリラの今後の見通し
トルコリラの今後の見通しですが、新型コロナウイルスの蔓延やトルコの経済悪化、アメリカとの関係悪化など暗い話題が続きますね。
またエルドアン大統領は政策金利の利下げを示唆しており、スワップポイントの増加も望めない状態です。
イカ郎
これ以上為替が下がらない場合はトルコリラに投資しても面白いですが、今後の見通しも暗く確実に利益が出るとは言いにくいですね。
自分は今後は投資先を米国株に変更していこうと思います。米国株の株価は右肩上がりで伸びており、トルコリラよりも安心して投資が出来そうです。